松本人志がドラマに出ない理由とは?
今まで松本人志が出演したドラマと言えば、2000年4月から6月まで日本テレビで放送されていた「伝説の教師」です。
中居正広とのダブル主演というかたちでの出演でしたが、ガッツリとドラマに出演したのはこの作品が最初で最後です。
その後は、友情出演くらいでしか出ていません。あれから16年が過ぎましたが、今後も連続ドラマには出演しそうにはないですね。それには一体どんな理由があるのでしょうか。
実際この「伝説の教師」に出演している松本人志の演技を見ても、これは演技なのか、はたまたアドリブなのか。どこまで台本通りのセリフを言っているのか分からない演技をされています。
ですが、その後に自身が監督となり主演をした映画「大日本人」での演技はまた違った感じのものでした。これに関しては、独特な役柄であったということもあるであろうし、何よりも自分自身で脚本も監督もされているからという違いがあります。
伝説の教師に出演してみて、人が作ったモノに指示通り動く事が松本人志にとっては違和感を感じたのかもしれません。どんな辛いことでも、笑いにして人に提供するスタイルの彼には、ドラマは合わないと感じたのではないでしょうか。
もちろんどんなことを笑いにすると言いましたが、決して人を傷つける笑いにはしません。何もないところから笑いを生み出すことに長けた松本人志にとって、すでに出来上がっているものに従うことは選択肢から外れているように思います。
規制の多いドラマよりも映画の方が自由度が高い
二点目の理由としては、今のドラマ業界、テレビ業界が面白くなくなっていて出演したいと思えるほどの作品がないという点もあるのではないでしょうか。
昔のドラマでは出来た演技やセリフや設定が、今の時代にはたくさんの制限がかかりすぎていることに不満を抱いているように感じます。これは、ドラマに限らずコントを撮るうえでも感じていることではないでしょうか。
その限られた世界で自分が人に提供したいモノを作るとなると自分が監督するしかないと感じたことが、映画を撮るきっかけの一つになったとも感じ取れます。
そして一つ気になることがあります。唯一主演で出演したドラマ「伝説の教師」がDVD化されていないことです。先日、レンタルショップへ行き探したのですが見つからず、調べたところVHSまではなっていたがDVDにはされていないのです。
ここにも当然たくさんの理由があると思いますが、松本人志からの要望も少なからずあったのではないかと私は思います。よく過去の自分に縛られたくないという理由で自分が出演したものをDVD化することをしない俳優さんもおられます。
松本人志にもそれに似た感情を持っていると思います。過去の自分に縛られるというよりかは、過去の自分の作品を、勝手にいろんなモノサシで測って、あーだこーだ言われたくないみたなところがあるのではないでしょうか。
どこまでも笑いに貧欲に
伝説の教師でもそうですが、「常識」という言葉が嫌いなように思います。誰がそんなことを決めたんや?と言っている姿が想像出来てしまうのは私だけでしょうか。
最後に思うのは、ただ単純にドラマに出るくらいなら、コント一つ考えた方がいいと思っているのではないか。元をただせば、俳優ではなくお笑い芸人【松本人志】であるわけです。
だからドラマ業界に足を踏み入れるよりか、もっとお笑いの世界を豊かなものにしていく事の方が大切であると考えているのではないでしょうか。
もし、この理由が当たっているのであれば、大いに賛成であり、また「ダウンタウンのごっつえぇ感じ」のようなコント番組をやって欲しいなと思います。今は規制が厳しいのでなかなか難しいとは思いますが。
正直なところ、松本人志がドラマに今後出なくても自身が監督となって映画を撮ってそこで出演していくことで、ドラマに出演するよりも自由度が高いのだと思います。演技よりもやはり笑いの映画「大日本人」のような作品をまたみたいです。
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